沈黙の期間を経て、彼が選んだ言論空間の足場は極めて戦略的だった。地上波の予定調和からあえて距離を置き、リアルタイムで視聴者の反響がダイレクトに突き刺さるデジタル空間へと軸足をシフトさせたのだ。関係者への取材によると、このメディア復帰は単なる露出の回復ではなく、自らの発言に対する全責任を自前で引き受けるための決断だったという。
編集権に守られた安全地帯を飛び出し、生の言葉でオーディエンスと切り結ぶ。その覚悟が、かつて彼から離れかけた支持層のみならず、テレビを見ない若い世代の関心を引き戻す契機となった。