今や映画や大河ドラマの主演を務めるキャスト陣が、当時は若手として脇を固めていた点も見逃せない。向島電機の「乙女寮」で共に働いた仲間たちや、洋食屋「すずふり亭」を取り巻く人々のアンプラグドな掛け合いは、今やプレミアムな映像記録だ。
磯村勇斗、伊藤沙莉、竹内涼真、松本穂香、佐久間由衣――。彼らが若き日に見せた青々しくもまっすぐな演技のぶつかり合いは、群像劇としての強度を極限まで高めていた。誰一人としてモブ(雑魚キャラ)として扱わず、登場人物全員に人生と背景を与える演出が、キャスト全員の魅力を最大限に引き出したと言える。