キャラウェイを語る上で避けて通れないのが、圧倒的なボリュームだ。一般的なレストランのライスが200グラム前後であるのに対し、ここでは普通盛りで約550グラム。初めて訪れた客が思わず息を呑む純白の山が皿の上に聳え立つ。小盛りを注文しても300グラムという気前の良さは、先代から受け継がれた「訪れた人を腹一杯にして返したい」という温かな哲学の表れに他ならない。
看板である欧風カレーのテクスチャーは極めて濃厚だ。フォークで崩れるまで煮込まれた牛肉やポークの繊維がルー全体に溶け込み、飴色になるまで炒め抜いた玉ねぎの甘みと独自のスパイスブレンドが舌の上で重層的なハーモニーを奏でる。まるで『孤独のグルメ』の主人公が恍惚の表情で見つめるような、無骨でありながら計算し尽くされた極上の味わい。チーズカレーを頼めば、糸を引く濃厚なコクがルーの辛味を包み込み、スプーンを口へ運ぶスピードをさらに加速させる。