現代社会を生きる女性の身体は、想像以上にデリケートだ。ハイブリッドワークの定着によるオン・オフの境界線の曖昧さ、SNSによる絶え間ない情報過多、そして将来への経済的な不透明感。これらはすべて、脳の視床下部という自律神経やホルモンバランスをコントロールする司令塔にダメージを与える。
「仕事のプロジェクトが佳境に入った月だけ、決まって生理が遅れる」と語る都内在住のIT企業勤務の女性(29)は、まさにその典型例だ。ストレスは女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌をストップさせる。身体が「今は妊娠・出産に適した環境ではない」と判断し、生存を優先するために生理を止めてしまうのだ。この防衛反応こそが、生理不順の引き金になっている。