諏訪部順一が演じるキャラクターの多くは、ただ格好いいだけでなく、複雑な内面や過去の挫折、大人の色気を内包しています。
『Fate/stay night』のアーチャーが見せる皮肉混じりのリアリズムは、過酷な理想の果てを知る者ゆえの哀愁を漂わせます。彼が紡ぐ詠唱の低音は、ゲームやアニメの歴史に残る名演技として語り継がれています。
また、『僕のヒーローアカデミア』の相澤消太では、疲弊したような脱力感の中に宿る「教師としての矜持」を巧みに描き分けました。そして『黒子のバスケ』の青峰大輝では、野生味溢れる荒々しさとバスケットボールへの純粋な情熱の揺らぎを表現。いずれも諏訪部の低音ボイスが持つ「陰影」が、キャラクターに深い奥行きを与えています。