制作関係者の証言によると、今回のコラボレーションは数年前から水面下で打診されていたという。大手プラットフォームが提示した条件は、完全なるクリエイティブの自由度だった。世界中の視聴者を魅了するコンテンツが求められる中、彼女が提示した企画書はコンペティションの段階から異彩を放っていたと伝えられている。
「彼女の視点は常にグローバルでありながら、描く感情の機微は極めて普遍的だ」。同作のプロデュースに関わる米制作陣の一人はそう明かす。巨額の予算が投入されるグローバル作品において、アジア出身の女性監督が全編の舵取りを担うケースは決して多くない。この抜擢そのものが、現代のエンターテインメント産業における大きな転換点であることを物語っている。