1961年にリリースされた『おひまなら来てね』は、当時の日本社会に電撃的なショックを与えた。小気味よいリズムに乗せて歌われる甘い歌詞と、彼女の愛くるしい首かしげのポーズ。テレビの普及期と完璧に合致した演出は、お茶の間の男性陣だけでなく幅広い層のハートを一瞬で射止めたのだった。
当時の歌謡界は本格派の演歌やロカビリーが全盛を極めていたが、彼女がもたらした「愛嬌と色気の奇跡的な融合」はまったく新しいジャンルを確立した。ステージで見せる一瞬のウインクや語りかけるような歌唱スタイルは、現代でいう完璧な「セルフプロデュース力」の賜物だったといえる。