しかし、事態は単なる「教育システムの合理化論争」では終わりませんでした。堀江氏は自身のYouTube番組『日本未来会議』において、2026年以降のビジネス構造を予測する文脈の中で、再び寿司業界に言及。「昔の寿司屋なんてバカのための仕事だった」「親の世代で勉強ができなかったやつが就く職業だった」という過激なフレーズを連発したことで、かつてない規模の大炎上を引き起こしました。
この発言が拡散されると、SNS上では「一生懸命技術を磨いている職人への冒涜だ」「明らかな職業差別であり、到底容認できない」「全国の寿司屋は堀江貴文を出禁にすべきだ」といった怒号が飛び交いました。テレビのワイドショーやWebメディアでも大きく取り上げられ、大谷翔平選手のようにひとつの道をストイックに極める美徳と対比させながら、堀江氏の言動を批判する論調が目立ちました。
これに対し、堀江氏は自身の公式noteやライブ配信で反論。「何度も炎上してメシウマなので別角度から解説する」と前置きした上で、自身の真意は差別ではなく、歴史的な産業構造の事実とこれからのAI時代に向けた警鐘であると主張しました。かつて寿司屋が高度な学歴を必要としない参入障壁の低い生業として庶民に親しまれていた歴史を指摘し、技術が誰でもコモディティ化(均質化)する現代において、「魚を切ってシャリに乗せるだけ」の作業員はAIやロボットに駆逐されるという持論を展開したのです。
公式発表資料や配信アーカイブを精査すると、堀江氏の狙いは常に「職人という聖域の解体」にあります。どれほど炎上しようとも、自らが提唱する飲食ビジネスの優位性を際立たせるためのアテンション・エコノミー(関心の獲得)として計算し尽くされた戦略である側面が見て取れます。