社会的背景も見逃せない。2026年に本格化した短時間労働者の社会保険適用拡大と、いわゆる「年収の壁」の見直しにより、パートタイマーの働き方は大きな転換期を迎えた。労働時間の延長や社会的な位置付けの変化に伴い、「自分たちも社員と同等、あるいはそれ以上の貢献をしている」という意識が強まった面がある。
しかし、制度上の支援拡充と、個人の職場での権限規定は全く別の問題だ。法律上の多様な働き方が認められた一方で、社内の役割分担に関する企業側の教育や説明が追いついておらず、結果として働く側の誤解と肥大化した自己像を生み出す土壌となってしまった。