技術的な進化と同等、あるいはそれ以上に目を見張るのが、マウンド上での佇まいとメンタリティの変化だ。若手時代に見られた焦りや感情の波は影を潜め、現在の彼には「自分がこの試合を支配する」という絶対的な自信と風格が漂っている。ピンチの場面になればなるほど集中力は研ぎ澄まされ、相手打者との心理戦を楽しむかのような余裕すら窺える。
ベンチに戻る際の凛とした表情や、野手の好プレーに対して見せる感謝のリアクションなど、マウンド外での振る舞いも含めてチームの精神的支柱としての役割を果たしている。言葉で多くを語らずとも、その背中と投げ込む一球一球が若手投手たちへの何よりの教材となっているのだ。