社内公募の選考プロセスは、外部の採用活動と似ているようで大きく異なる特徴を持つ。中心となるのは各部門の募集責任者と人事部だ。社内での応募情報は、原則として選考の最終段階まで現部署の上司に伏せられるケースが増えているが、裏では徹底したデータベース管理が行われている。
近年多くの企業で導入されているタレントマネジメントシステムには、これまでのプロジェクト実績や評価履歴、保有スキルが詳細に蓄積されている。そのため選考では、現行の社内における人事評価制度での結果が直近の基礎データとして精査される。人事部側は「現在の部署で一定の成果を出しているか」「他部署へ移っても人間関係を円滑に築ける人物か」を慎重に見極めているのが実態だ。