脇毛チラ見えを気にする文化は、実はそれほど歴史が長いわけではない。日本において女性が脇毛処理を始めたのは比較的最近のことで、その背景にはファッションの大きな変化がある。
1960年以降になると、女性が脇毛の処理を始めた。日本における脱毛の中で、脇毛を処理したのはこの時代が初めてと言える。日本文化に脇毛をムダ毛とする意識をもたらした最大の要因は、服の洋装化で、アメリカでノースリーブが大流行したことが日本にも伝わりブームとなった。ここから約10年ほどかけて、日本女性の脇毛処理は習慣化していった。
脇毛の本来の役割は、皮膚同士がこすれ合う部分でクッションとなり摩擦をやわらげること、また汗腺が集中する脇では汗を拡散させて体温調節や湿度調整に役立てていること、さらにおいを保持・拡散する役割や紫外線から皮下のリンパ節を保護する可能性も指摘されている。つまり脇毛には生理的な機能があり、それが「ない方が美しい」とされるようになった背景には、明確な社会的・文化的な変化があるわけだ。