彼が選択したのは、1年の約半分を雪深い田舎町で過ごし、残り半分を東京で俳優業にあてるという二拠点生活だ。この暮らしを始めてから数年が経過した今、そのスタイルはより洗練され、ライフワークとして深く根付いている。
単なる「地方移住」という一時的な流行に乗ったわけではない。自ら狩猟に関わり、獲物の皮をアップサイクルするブランドを立ち上げるなど、自然の資源を無駄にしない持続可能な営みを自らの手で実践している。都会と田舎を行き来する過密なスケジュールのなかでも、彼の表情に焦りや疲弊は見当たらない。土に触れ、季節の移ろいを肌で感じることが、彼にとって役者としての感性を研ぎ澄ます最高の栄養源となっているのだ。