野外で虫に襲われた際、原因となった虫がアブなのか、それともブヨや蜂なのかを見極めることは、その後の適切な対処を行う上で極めて重要です。それぞれの特徴と症状の違いを整理しました。
アブ(虻):体長は1.5cm〜3cmほどと大型で、ハエを一回り大きくしたような見た目をしています。刺された瞬間に「噛まれたような激痛」があり、傷口から少量の出血が見られます。刺された直後から赤く腫れ、翌日以降に強い痒みと熱感を伴う腫脹が広がります。
ブヨ(ブユ・蚋):体長2mm〜5mmほどの小さなコバエのような虫です。アブと同様に皮膚を噛み切って吸血しますが、麻酔作用のある唾液を出すため、刺された瞬間はほとんど痛みがなく気づきにくいのが大きな特徴です。半日〜翌日以降になってから猛烈な痒みと硬いしこりを伴う腫れが現れ、アブ以上に痒みが長期化しやすい傾向があります。
蜂(ハチ):毒針を用いて皮膚深くに毒液を注入します。刺された瞬間に焼けるような激痛が走り、直後から急速に患部が腫れ上がります。吸血目的ではなく自衛のための攻撃であるため、傷口から出血することは基本的にありません。特にアレルギーによるショック症状への警戒が必要です。