好意を寄せている人ならまだしも、なぜ苦手な上司や、とっくに忘れたはずの元恋人が夢に出てくるのだろう。これには「感情の覚醒度」が関係している。脳は強い感情を伴う記憶を優先的に処理する性質がある。怒り、恐怖、未練といった強いネガティブな感情は、脳の深い部分に刻み込まれており、睡眠中の記憶整理プロセスで浮上しやすい。
また、心理学者のユングが提唱した「シャドウ(影)」の概念も無視できない。夢に出てくる嫌いな人は、自分自身が受け入れられない「自分の嫌な部分」を投影しているケースが多い。彼らはあなたを悩ませるために現れるのではなく、自分自身の内なる葛藤に気づかせるために、夢というステージに立っているのだ。