街頭で悪質なナンパに遭遇した際、最も避けるべきは「愛想笑いでの曖昧な拒絶」や「無視しながら歩行スピードを緩める」対応です。心理学的な観点からも、曖昧な反応は加害者に「押せばいける」という歪んだ認知(承諾への期待)を抱かせる要因になります。自身の安全を最優先に確保するための実効性の高い手順を押さえておく必要があります。
1. 視線を合わせず短く明確に拒絶する
「無理です」「迷惑なのでやめてください」と、感情を交えず事務的に一言だけ告げ、足元を止めずに歩き続けます。長文で理由(「彼氏がいる」「急いでいる」等)を説明すると、相手に会話の糸口を与えてしまいます。
2. コンビニ・商業施設・駅改札内へ直行する
自宅の方向へ歩くのは絶対に避け、防犯カメラが多数設置されているコンビニやスーパー、駅の有人改札口へ避難します。店員に「外にしつこくついてくる人がいて怖いので助けてください」と具体的に伝え、店内に留まることが効果的です。
3. スマートフォンの防犯アプリや通話機能を活用する
警視庁が提供する防犯アプリ「Digi Police」の痴漢・撃退機能画面を提示したり、家族や友人に即座に電話をかけて「今〇〇駅の出口だけど、迎えに来てくれる?」と大声で話したりすることで、周囲の注目を集め、相手の追尾を断念させます。
4. 危険を感じたら迷わず110番通報を行う
身体に触れられたり、執拗に周囲を塞がれたりして身動きが取れない場合は、その場で110番通報を発信してください。「現在地(交差点名や目立つ看板)」「相手の特徴(身長、服装、髪型)」「どのような被害に遭っているか」をオペレーターに簡潔に伝えるだけで、警察官が直行します。