インターネット上のSNSや掲示板で定期的に大きな話題となるのが、「カントリーマアムが小さくなった」「枚数が減った」という声です。いわゆるステルス値上げ(実質値上げ・シュリンクフレーション)の代表格として取り上げられることも少なくありません。この現象の背景には、製造現場が直面してきたシビアな経済環境が存在します。
主な要因は、カカオ豆や小麦粉、パーム油といった主要原材料の世界的な価格高騰に加え、包装資材費、物流コスト、製造エネルギー費の長期的な上昇です。価格を大幅に引き上げて購買ハードルを上げるのではなく、日常的に買いやすい価格帯を維持するために、内容量やサイズを段階的に調整する選択が取られてきました。
上記の数値変遷が示す通り、サイズや枚数は原料相場の荒波を直接受けて変化してきました。ただし、不二家側も単に縮小させたわけではありません。サイズが小さくなった分、生地中のチョコチップ比率を引き上げたり、白あんの配合比率をミリグラム単位で再調整したりと、1枚あたりの「濃厚感」や「満足感」を補うためのレシピ刷新を並行して行ってきたのが実情です。