希林さんが旅立った後、代官山の邸宅とキッチンはどうなったのか。多くのファンが気にかけていたのが、娘である内田也哉子の自宅引き継ぎとその自宅現在の姿です。
内田也哉子さんの著書『BLANK PAGE』や各種インタビューによると、母の遺品整理は「途方に暮れるほどモノが少なかった」といいます。遺されたのは、長年手入れされ続けた鍋、研ぎ澄まされた包丁、そして希林さんが愛した骨董の家具たちでした。
SNSやコミュニティの反響を見ても、「希林さんのキッチンを見ていると、自分がどれだけ不要なモノに囲まれているか思い知らされる」「也哉子さんが母の台所をそのまま大切に使っている姿に胸を打たれる」といった共感の声が絶えません。
現在、也哉子さんは母が残したオーダーメイドの家具やキッチン設備を活かしつつ、成長した子どもたちや夫の本木雅弘さんとともに新たな息吹を吹き込んでいます。「母が残してくれた器で料理を盛り付けるたび、会話をしているような感覚になる」と語るように、空間と道具は血の通った家族の記憶として生き続けています。