彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが、日本映画の黄金期を彩った初期の話題作だ。青春映画の金字塔『リンダ リンダ リンダ』で見せた無口でクールなドラマー役は、静けさの中にほとばしる情熱を秘めた姿が若者の間で大きな反響を呼んだ。
一方で、太平洋戦争末期を舞台にした大作映画『ローレライ』では、物語の鍵を握るヒロイン・パウラ役を熱演。極限状態の中で見せる切なくも美しい横顔や、運命に立ち向かう凛とした佇まいは、観客の心に深い刻印を残した。作品ごとに全く異なる表情を見せながらも、圧倒的な美貌と存在感で映画世界を支配してみせた。