彼女を語る上で絶対に外せないのが、長年付け続けている自家製の「相撲ノート」だ。全幕内力士の得意技、立ち合いの癖、怪我の経過、さらにはインタビューでの発言内容までがびっしりと書き込まれたそのノートは、もはや関係者の間でも伝説と化している。
「直感だけで語りたくない」――そんな強いプロ意識が、日々の地道なデータ収集を支えている。デジタル化が進む令和の時代にあって、あえて手書きで力士の動きを反芻し、記録に残すスタイル。その泥臭いアプローチこそが、生放送の突発的な展開でも即座に本質を突いた発言ができるバックボーンとなっている。