不幸にも作者が逝去され、作品が未完となってしまった場合、その後の連載動向は大きく3つのパターンに分かれます。ファンにとって最も気になる「最終回の結末はどうなるのか」という問題には、作家の生前の遺志や制作体制が深く関係しています。
1. 絶筆としての未完(連載終了・打ち切り)
作家本人の唯一無二の筆致や世界観を尊重し、既刊分の刊行をもって作品を完結とせず「未完」のまま幕を下ろす判断です。多くの作品がこの形を選び、生前最後に執筆された原稿が最終掲載話となります。
2. アシスタントやスタジオによる引き継ぎ連載
作者が生前遺したプロットや設定資料、ネームが存在し、本人の強い意志や遺族の承諾がある場合、長年苦楽を共にしたチーフアシスタントや作画スタジオが連載を引き継ぐ形態です。『ベルセルク』におけるスタジオ我画と森恒二氏による継続連載のように、ファンの想いに応える形で物語を紡ぎ直す試みは、漫画史における新たなスタンダードとして定着しつつあります。
3. メディアミックス側での先行結末提示
アニメ化やゲーム化の企画進行中に原作者が倒れた場合、アニメ制作陣に託されていたプロットを基に、映像作品側で一つの結末を提示するケースも見られます。