学校法人北里研究所の基幹施設として機能する北里大学北里研究所病院。その歴史の根底には、新千円札の肖像としても知られる北里柴三郎が遺した「実学の精神」と「予防医学の重視」という不変の理念が存在する。単に病気を治すことにとどまらず、病が発症する前段階で防ぎ、社会全体の健康水準を底上げする思考が、同院のあらゆる診療部門の骨格となっている。
北里大学の研究機関と緊密に連携する中で、先進医療・予防医学の実践領域は年々拡張を続けている。ゲノム解析技術を用いた疾患リスクの早期特定や、個人の体質に応じた精密医療の導入はその典型例だ。基礎研究から臨床応用への架け橋となるトランスレーショナルリサーチが臨床現場のすぐ隣で進行しており、患者に常に新しい選択肢を提供し続けている。