時を経て2026年、RIP SLYMEはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で本格的に活動を再開した。新たな楽曲のリリースやフェスへの出演など、止まっていた時間を動かし始めた彼らの姿に、多くのファンが歓喜したことは記憶に新しい。
しかし、どれほど3人が精力的にステージをこなそうとも、オールドファンが楽曲を聴くたびに頭の片隅で思い浮かべてしまうのは、やはり「あの5人」のシルエットだ。低音で楽曲のボトムを支えていたSUの声と、印象的なフレーズを紡ぎ出していたPESの存在。一度完成された黄金比率だったからこそ、欠けたピースの大きさがあらためて際立つという皮肉な現実も存在した。