かつて「世界一安全」と評された日本は、2026年現在もトップ10圏内をキープしているものの、国際的な相対評価においては微妙な立ち位置に変化している。交番制度や落とし物が手元に戻る文化は今なお世界中で絶賛の的だが、闇バイトに起因する広域強盗事件やSNSを介した特殊詐欺の急増が、安全神話に影を落とし始めた。
海外メディアは日本の治安の良さを「市民の高い道徳心と警備体制の賜物」と評価する一方で、急速に進むデジタル犯罪への対応の遅れを指摘する声も少なくない。物理的な路上犯罪の少なさだけでは、もはや現代の「安全」を完全には定義できなくなっているのだ。