麻生氏の力の源泉を紐解く上で、炭鉱の街として栄えた飯塚市を外すことはできない。かつての麻生炭鉱にルーツを持ち、地域の雇用やインフラを支えてきた歴史は、福岡県第8区という強固な選挙区の基盤を作り上げた。地元選出の衆議院議員として、麻生氏が長年にわたり築き上げた圧倒的な集票基盤は、他の追随を許さない。
この地域において、政治と生活は分かちがたく結びついている。街を歩けば、道路や公共施設、産業拠点に至るまで、その歩みの足跡を見ることができる。単なる「地元の名士」という枠を超えた絶対的な存在感。それこそが、永田町でどれほど過酷な政局に見舞われようとも崩れない、頑強な砦の正体である。