若者のテレビ離れが叫ばれて久しいが、高校野球に対する若年層の熱量が下がったわけではない。むしろ、配信プラットフォームが提供する「マルチアングル機能」によって、特定の選手やベンチの表情を追い続ける『推しカメラ』視聴がZ世代を中心に爆発的な人気を呼んでいる。
メインの中継映像では映らないアルプススタンドの応援団の表情、ネクストバッターズボックスで集中を高める補欠選手の姿、試合後のベンチ裏でのドラマなど、視聴者が自分だけの視点を選べる選択肢の多さが支持を集める要因だ。SNS上ではハッシュタグをつけた短尺動画のシェアが相次ぎ、従来のスポーツ観戦を超えた「推し活」としてのコンテンツ消費が広がっている。