このパラダイムシフトを象徴する存在が、木村拓哉の動向だ。激動の時代において、平成のトップスターとして君臨し続けた彼が選んだ道は、従来の地上波連続ドラマ中心のキャリアモデルからの完全な脱却であった。
海外巨大デベロッパー主導の超大型配信ドラマや、グローバル共作プロジェクトへの積極参入。木村拓哉という巨星が動いたことで、民放ドラマの「視聴率15%」を目指すビジネスモデルよりも、世界市場に向けた高予算コンテンツのほうがタレントにとっても評価と報酬面で圧倒的に有利であることが証明された。地上波の縛りから解き放たれたトップスターたちの目は、すでに東京のテレビ局ではなく世界に向いている。