ネット検索で「サンタさんへの手紙無料」というワードを追うと、甘美な見出しの裏に潜むリスクが見えてきます。ここで冷静に整理すべきは、何が無料で、何にコストが発生するのかという境界線です。
カナダポストのプログラムは確かに返信料が無料ですが、日本国内からカナダへ届けるための「国際通常郵便の切手代」は自己負担となります。さらに近年では、検索エンジンの広告枠やSNS広告を利用し、「サンタからの手紙を無料でお届けします」と謳いながら、子どもの本名、生年月日、自宅住所、親の電話番号といった機微な個人情報を過剰に収集する悪質なフィッシングサイトや名簿収集業者の存在が報告されています。
また、日本郵便サンタポストに関する誤解も根強く存在します。日本郵便が公式に全国展開している通年の「サンタ宛て無料転送サービス」というものは存在しません。過去に特定地域やイベントで行われた企画がネット上で断片的に拡散され、「近くの郵便ポストに『サンタさんへ』と書くだけで無料で返信が届く」と誤認した結果、宛先不明のまま郵便局の保管庫に留め置かれる悲劇が毎年繰り返されています。公的な国際プログラムを利用するか、正規の国内取次団体(一般社団法人日本・フィンランドサンタクロース協会など)を介した有料サービスを利用するかの2択に絞り、出所の不透明な「無料サービス」には絶対に関わらない姿勢が求められます。