女優りょうの原点は、10代半ばに原宿でスカウトされたことから始まったモデル時代にあります。当時は漢字一文字の「涼」名義で活動し、『non-no』や『MEN'S NON-NO』『CUTiE』といったカルチャー誌の表紙を席巻。従来のコンサバティブな女性像を覆す、ボーイッシュかつ前衛的なスタイルで圧倒的なカリスマ性を誇りました。
そんな彼女が一躍全国区の知名度を獲得したのが、1996年に放送されたフジテレビ系ドラマ『ロングバケーション』です。木村拓哉演じる主人公・瀬名秀俊の後輩で、芯の強い女性・島森氷織役を好演。演技未経験に近い状態での抜擢でありながら、アンニュイな雰囲気と圧倒的な画面映えで視聴者に鮮烈なインパクトを残しました。
モデルから女優への転身期には、ビジュアル先行の評価に甘んじることなく、基礎レッスンと小劇場舞台での鍛錬を地道に重ねたことが、後の息の長い俳優人生の強固な土台となっています。