廿日市といえば、日本における「けんだま発祥の地」として世界中に名が知られている。また、西日本有数の木材集積地として栄えた長い歴史を持つ。この伝統的な木工技術が今、最先端のプロダクトデザインと融合し、新たな価値を生み出し始めた。
地元の木材加工場では、精密なデジタルモデリングを取り入れたハイエンド家具やカスタム建築資材の受注が急増している。海外の有名設計事務所からの打診も絶えない。「丸太を卸すだけでは生き残れない。技術とデザインをセットで輸出するスタイルへ転換した」。老舗木工工房の若き経営者は、新設されたデザインスタジオで自信を覗かせる。