「早期発見さえできれば、網膜剥離による視力障害の多くは防げる」と、最前線に立つ網膜外科医は強調する。網膜に穴が開いた段階(網膜裂孔)であれば、外来で行えるレーザー光凝固術によって、網膜の剥離を未然に防ぐことが可能だ。
現在、眼科医療機器産業の進化は目覚ましい。超広角眼底カメラや高精細OCT(光干渉断層計)の普及により、網膜の微小な引きつれや破れも瞬時に捉えられるようになった。数分の検査で痛みを伴わずに診断が確定するケースがほとんどだ。変化に気づいた初期段階で診察を受けることこそが、一生の視力を守る最大の防波堤となる。