オーガニック志向の高まりに伴い、「界面活性剤フリー」「ノンサーファクタント」を掲げるアイテムが増加しています。しかし、油分と水分を含む乳液や、油汚れを落とすクレンジング・シャンプーにおいて、界面活性剤を完全ゼロにすることは物理的に困難です。
市販の「界面活性剤不使用」を謳う製品の多くは、以下のいずれかの手法をとっています。
1. 多価アルコールや特殊高分子(ポリマー)で粘度を高めて乳化を維持している
2. クレイ(泥)や炭などの多孔質成分の吸着力で皮脂汚れを取り除く
3. 「石油系合成界面活性剤」を使っていないだけで、石けんや天然系界面活性剤は配合されている
クレイや重曹などをベースにした界面活性剤完全不使用の洗髪料は、頭皮の皮脂やスタイリング剤を十分に落としきれず、毛穴の詰まりや酸化臭(頭皮のニオイ・フケ)を引き起こすリスクがあります。界面活性剤をむやみに避けるのではなく、「低刺激なアミノ酸系(ラウロイルメチルアラニンNaなど)やベタイン系がベースのシャンプー」を選ぶことが、頭皮トラブルを防ぐ最も堅実なアプローチです。