編集部が子育て世代を対象に実施したヒアリング調査やシューズショップの接客現場から浮かび上がったのは、親の良かれと思った配慮が招く「ファーストシューズ選び方の失敗例」の多さです。特にサイズ選びに関しては、約9割の親が無意識のうちに危険な選択基準に陥っています。
代表的な失敗の筆頭が、「成長が早いからと1cm以上大きめのサイズを買ってしまう罠」です。衣服であればワンサイズ上でも問題ありませんが、靴の中で足が前後に遊んでしまうと、赤ちゃんは靴が脱げないよう無意識に足指を丸め、すり足で歩く癖をつけてしまいます。これにより足指の付け根が圧迫され、歩行バランスが崩れて転倒リスクが跳ね上がります。
2つ目は、「足長(足の縦の長さ)だけで判断し、甲高や足囲(ワイズ)を無視する罠」です。赤ちゃんの足は皮下脂肪が厚く、ふっくらとした甲高幅広の足型を持つ子が目立ちます。縦のサイズが合っていても、ベルクロを締めた際に甲が強く圧迫されたり、逆に幅が広すぎて横揺れを起こしたりするケースが頻発します。
3つ目は、「靴の上から指で触って適当に合わせてしまう罠」です。赤ちゃんは足先を曲げて丸めた状態で靴の中に足を収めてしまう癖があり、靴の上から押しただけでは正しい位置に指先が届いているか判別できません。
後悔を防ぐための「ファーストシューズサイズの測り方」には、厳格な手順が存在します。計測は必ず赤ちゃんを直立させ、足裏に体重(荷重)がかかった状態で行わなければなりません。座った状態の無荷重時と比べ、立った状態では足の長さや幅が数ミリ広がります。踵を基準線にピタリと合わせ、最も長い足指の先端までの実寸を測定します。
購入すべき靴の内寸は、「実寸+5mm〜8mm程度の捨て寸(つま先の余裕)」が黄金比率です。中敷きが取り外せるタイプのシューズであれば、インソールを抜き出して床に置き、その上に赤ちゃんの足を立たせて踵を合わせることで、つま先に適正なゆとりがあるか一目で正確に確認できます。
計測の精度に不安がある場合は、「ベビーシューズ計測おすすめ店舗」を活用するのが賢明です。アシックスキッズ直営店やミキハウスの店舗、ゲンキ・キッズ(IFME等の取り扱い店)、一部大手百貨店の子供靴売り場には、専門資格を持つシューフィッターが常駐しており、3D足型計測機や専用メジャーを用いてワイズまで精密に測定してくれます。