九代目中村福助の家系図において、未来を担う存在が長男・六代目中村児太郎だ。六代目中村児太郎は1993年12月23日に九代目中村福助の長男として誕生。祖父は七代目中村芝翫で、従兄弟に六代目中村勘九郎と二代目中村七之助がいる。成駒屋(中村歌右衛門家)の嫡流として、五代目歌右衛門から成駒屋に伝わる女方芸を継承している。
2000年9月に歌舞伎座舞台「京鹿子娘道成寺」で「中村児太郎」六代目を襲名して初舞台を踏んだ。2013年9月には、父の七代目「中村歌右衛門」襲名と、児太郎の十代目「中村福助」襲名が発表されたが、父親が脳内出血を発症し療養に入ったため、ダブル襲名が保留となった。
親子揃っての大名跡継承という、歌舞伎史に残るはずだった祝典は、突然の病で幕を下ろした。しかしそれは終わりではなく、むしろ長い復帰劇の始まりだった。