第85回全国高校サッカー選手権の決勝戦は、国立競技場のスタンドに4万3,000人を超える大観衆が詰めかける中でキックオフを迎えました。対戦相手は、初優勝を狙う岡山県の名門・作陽高校。雪国特有のハンディを抱えながら鍛え上げられた盛商は、卓越したフィジカルと堅守速攻を武器にトーナメントを勝ち上がってきました。
試合は前半35分、作陽の鋭いカウンターから先制点を許す苦しい展開となります。しかし、後半5分に試合が動きました。ゴール正面約25メートルの位置から放たれた林勇介の直接フリーキックは惜しくもポストを直撃したものの、その跳ね返りに猛然と詰めたのがキャプテンの成田大樹でした。気迫のダイビングヘッドで同点に追いつき、試合の流れを引き寄せます。
そして試合終了直前の後半40分、左サイドを抜け出した千葉真太朗の正確なクロスに、ファーサイドへ飛び込んだ千葉恵二が頭で合わせて劇的な逆転ゴールを奪取。試合終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、東北6県勢として史上初となる「全国高校サッカー選手権制覇」の偉業が達成されました。