青少年読書感想文全国コンクールなどで高く評価される低学年の作品を分析すると、共通しているのは「上手な表現や難しい言葉」を使っていることではありません。「素直な子どもの目線」と「実体験とのリアルな結びつき」があるかどうかが審査員の心を動かします。
以下に、前述のテンプレートを活用した小学2年生向けのお手本例文(約600字・原稿用紙1枚半〜2枚目安)を掲載します。
【お手本例文:『おまえうまそうだな』を読んで】
「私は弟とよく喧嘩をして、お母さんに怒られます。仲良くしたいのに素直になれない私に、お母さんがこの絵本をすすめてくれました。
ティラノサウルスが、生まれたばかりのアンキロサウルスの赤ちゃんを『うまそうだな』と言って食べようとする場面は、とてもハラハラしました。でも、赤ちゃんが自分の名前を『ウマソウ』だと勘違いして、ティラノサウルスを本当のお父さんだと思って抱きつくところが一番大好きです。
私も弟が生まれたとき、小さくて可愛いと思ったのに、最近は弟がおもちゃを触るだけで怒ってばかりいました。ティラノサウルスがウマソウのために一生懸命赤い実を集めて守る姿を見て、私は弟のことを大切にできていたかなと少し反省しました。
ウマソウはお父さんのことが大好きでした。私の弟も、いつも私の後ろをついてきます。明日からは、弟が私の部屋に来たら、意地悪をしないで一緒にブロックで遊んであげようと思います。」
この例文のように、あらすじの説明は最小限にし、「本の中の出来事」と「自分の弟とのエピソード」を行き来させることで、小学2年生らしい温かみと説得力のある文章が完成します。