中国の歴史を紐解くと、この食材の格の高さが伺える。清の時代、あまりの美味しさに時の権力者・乾隆帝へ献上されたことから「貢菜(こうさい)」という別名が付けられた。皇帝のお気に入りとして宮廷料理の食卓を彩り、庶民の手には容易に渡らない最高級の珍味とされていたのである。
長い時間をかけて受け継がれてきた加工技術は、現代の乾物文化にも息づいている。天日干しによって旨味と栄養がギュッと凝縮されるため、単なる保存食の枠を超えた深みのある味わいへと進化を遂げる。現代のグルメたちが熱狂する背景には、数百年前に皇帝を唸らせた歴史的アロマと食感がそのまま残されているからに他ならない。