ブロックを配置して世界を作る。この極めてシンプルなシステムこそが、皮肉にも成人向け表現の温床となった。解像度の低いピクセルアートであっても、人間の脳は容易に文脈を補完する。テクスチャパックの差し替えや、外部ツールを用いた詳細な3Dモデルの追加によって、ゲーム本来の対象年齢とはかけ離れた空間が容易に構築されてしまうのだ。
オープンソースに近い形で発展してきたPC版のMod文化は、プレイヤーの自由な創作活動を支える原動力だった。しかし、その圧倒的な自由さは監視の目をかいくぐる格好の隠れ蓑にもなった。「誰もが遊べる場所」を作ったはずの開発者が、最も意図しない形での利用に頭を抱える図式は、いまやサンドボックスゲーム全般が直面する共通の課題と言える。