適切な初期対応を行っても、毒素への生体反応により一定の炎症反応は現れます。ムカデ毒による腫れと痛みのピーク期間は、受傷後おおむね12時間から48時間(1〜2日目)です。痛みの鋭さは半日程度で鈍痛へと変わりますが、患部周辺が赤く硬く腫れ上がり、強い熱感とかゆみが数日間持続します。
軽症であれば数日から1週間程度で徐々に軽快しますが、以下のような状態が見られる場合は速やかにムカデ咬傷で病院に行く目安となります。
・腫れが関節を越えて手首や足首全体、あるいは腕全体まで拡大している
・咬傷部位から浸出液や膿(うみ)が出て、熱感が強まっている(二次感染の疑い)
・市販のステロイド軟膏を使用しても数日間痛みが引かない
・乳幼児や基礎疾患を持つ高齢者が被害に遭った場合
受診する診療科は皮膚科が最適ですが、夜間や休日の場合は救急外来や外科での処置も選択肢に入ります。病院では、医療用強力ステロイド剤の処方や局所麻酔薬、場合によっては抗生剤の内服処方が行われます。