振り返れば、彼らの恋愛は常に世間の好奇の目に晒され続けていた。交際発覚から、伊藤の事件、その後の破局報道と復縁説。メディアはこぞって「悲劇のカップル」としてのストーリーを書き立て、大衆はそれを消費した。しかし、当事者たちにとってそれは、単なるゴシップではなく、人生を揺るがすリアルな葛藤の日々だったはずだ。
若さゆえの不器用さと、あまりにも急速に膨れ上がった人気。その歪みが、あの痛ましい結末を生んだのかもしれない。だが、それぞれが別々の道を歩み、自らの力で立ち上がった今となっては、あの狂乱の時期さえも、彼らが本物の表現者になるための必要なプロセスだったのではないかと思えてくる。