このようなブームの背景には、日本エンターテインメント業界全体の構造変化も密接に関わっている。テレビドラマ中心の従来型ビジネスモデルから、世界市場を見据えた高品質な映像制作へとシフトする中で、大手芸能プロダクションの役割やマネジメント手法も進化を遂げた。
例えば、長年にわたり多様な才能を輩出し続けてきたホリプロをはじめとする主要プロダクションは、所属タレントの年齢に応じた長期的なキャリア形成に注力している。若手時代のアイドル的人気にとらわれることなく、30代後半から40代、50代へとステップアップする過程で、深みのある役柄へスムーズに移行できるようサポートする戦略的なブランディングが、ベテラン層の息の長い活躍を支える土台となっているのだ。