近年、日本国内でも性別変更に関する法的な要件(生殖不能要件など)の違憲判決が下されるなど、司法の判断に大きな変化が起きている。彼女自身も、戸籍の変更手続きにおいては様々な手続きや社会的な障壁を経験してきた。
「法律が変わることはすごく大事。でも、それ以上に人の意識が変わることがもっと大切」
彼女はそう指摘する。制度が整っても、職場の理解や家族の受け止め方など、日常レベルでのハードルは依然として高い。当事者が声を上げやすい環境づくりと、周囲の「無知からくる偏見」を解消していく地道な対話が必要だと、自らの体験を通じて訴え続けている。