動画の2倍速視聴や、要約コンテンツの爆発的普及に象徴された「タイムパフォーマンス(タイパ)」の追求。あらゆる効率化が行き着くところまで行った結果、現代人がたどり着いたのは、皮肉にも「時間を無駄に使うことの愛おしさ」だった。
スマホの通知を遮断し、デジタルデトックスを兼ねて薪をくべるだけのキャンプに出かける。あえてノイズ混じりのアナログレコードに針を落とし、何もせずにコーヒーの香りを愉しむ。過剰な情報と効率化に晒され続けた脳を休ませるため、デジタル時代の反作用として「あえて時間を捨てる贅沢」に価値を見出す動きが加速している。