アドベンチスト医療の伝統である「生活習慣病予防と健康維持のための食事法」。この病院で提供される入院食は、創業当時から一貫して菜食主義(プラントベース)を基本としている。2026年の今日、世界中でプラントベースフードの健康効果が再評価されているが、ここでは半世紀以上前からそれが日常の医療実践として根付いていた。
「病院食=味気ない」という先入観は、運ばれてくる膳を前にすると一瞬で吹き飛ぶ。旬の野菜をふんだんに使い、出汁や調味料の工夫で奥行きのある味わいに仕上げられたメニューは、入院中の患者にとって大きな楽しみの一つだ。食を通じて腸内環境を整え、自然治癒力を引き出すアプローチは、退院後の生活習慣の見直しにも直結している。