株式会社不二家は、山崎製パン株式会社の傘下に入って以降、グループ全体でのコーポレートガバナンス強化を最優先課題として掲げてきた。食品事故やコンプライアンス問題に対する社会の目は厳しさを増しており、企業経営における透明性と倫理観の確保は生存戦略そのものと言える。
こうした中、酒井美紀のような外部からの独立した視点を持つ人物が役員会に参画することは、ガバナンス機能を客観的に担保する上で非常に大きな意味を持つ。親会社である山崎製パン株式会社との連携を保ちつつも、一消費者の代表として率直な発言を行う彼女の姿勢は、不二家が社会からの信頼を再構築していくプロセスで不可欠なピースであった。