1949年、創業者である鬼塚喜八郎が神戸で産声を上げさせた小さな工房。それが現在の株式会社アシックスへと繋がる長い旅路の始まりだった。戦後の荒廃期に「スポーツを通じて青少年の健全な育成を」と願った創業者の情熱は、半世紀以上の時を経て、日本のクラフツマンシップを世界へ発信する旗艦プロジェクトへと昇華している。
その象徴が「NIPPON MADEプロジェクト」だ。日本の熟練職人が一足ずつ手作業で染め上げ、洗い加工を施し、成型する。機械による大量生産では決して出せない革のシワ、染料のムラ、手触りの深み。工芸品としてのスニーカーを成立させたこの試みは、京都という街の空気とこれ以上ない親和性を見せている。