仮釈放の審査を担当する地方更生保護委員会は、単に刑務所内でおとなしく過ごしているか否かだけを判断材料とするわけではない。法務省が定めた運用基準に基づき、「悔悟の情」「保護観察による更生の見込み」「社会的感情」などが多角的に精査される。
とりわけ本件のように、あおり運転という反社会的な危険行為により無辜の命が奪われた事故においては、被害者遺族の心身の傷はいまだ癒えていない。遺族側が求める厳罰感情は強く、安易な仮釈放申請が承認される可能性は極めて低いとみられている。
さらに、社会復帰後の受け入れ態勢や身元保証人の有無、再犯の恐れがないかという検証も極めて厳格だ。世間の厳しい監視の目が向けられる中、更生保護委員会が早期釈放に舵を切る理由は見出しにくい。