ヒット作を連発する中でも、彼の真価が真に問われたのは作品の振り幅だった。大ヒットエンターテインメント『コンフィデンスマンJP』シリーズでは、どこか憎めないお調子者のボクちゃん役を軽妙に演じ、お茶の間を魅了。作品のスケール感とともに彼の代表作となった。
その一方で、実在の天才プログラマー・金子勇の半生を描いた実話映画『Winny』では、体重を18キロ増量し、ご遺族から譲り受けた遺品を身につけて撮影に挑む執念を見せた。実在の人物が宿す純粋さと孤独を完璧に憑依させたその演技は、批評家筋からも絶賛され、彼が本格的な演技派へ脱皮した決定的な転機となった。