Q1:1960年のチリ地震(M9.5)は、なぜ地球の裏側の日本にまで壊滅的な被害を出したのですか?
A1:M9.5という桁外れの規模により、長さ約1000kmにわたる海底が一気に隆起し、波長が極めて長い長周期の巨大津波が発生したためです。太平洋には波を遮る大陸がなく、水深約4000m以上の大洋をジェット機並みの速度(時速700〜800km)で減衰せずに横断し、約22.5時間後に三陸海岸などのV字湾で波高が増幅され、最大6m超の津波となって押し寄せました。
Q2:2010年に起きたチリ地震(M8.8)では、日本にどのような影響が出ましたか?
A2:2010年2月27日に発生したマウレ沖地震(M8.8)では、気象庁が日本の太平洋沿岸全域に津波警報・大津波警報を発表しました。翌28日に岩手県久慈港で1.2m、高知県須崎港で1.2mなどの津波を観測。1960年の教訓が生かされ死者・行方不明者は出ませんでしたが、養殖施設や水産設備に多額の経済的被害が発生し、長時間の交通規制等による社会インフラへの影響が生じました。
Q3:今後チリ沖で再び超巨大地震が発生した場合、日本での避難猶予時間はどれくらいありますか?
A3:チリ沖から日本列島までは約1万7000km離れているため、津波の第1波が到達するまでには約21時間〜24時間程度の猶予があります。現在では太平洋津波警報センター(PTWC)および気象庁の国際観測網により、地震発生後速やかに「遠地地震に関する情報」や「津波警報」が発表されます。猶予時間を活かして冷静に海岸から離れ、自治体の指示に従ってください。