芦田愛菜の才能は、国内だけにとどまらなかった。ギレルモ・デル・トロ監督に見出され、映画『パシフィック・リム』でハリウッドデビューを果たした際、その圧倒的な表現力は海外の映画人をも唸らせた。セリフの少なさを物ともせず、恐怖と感情の揺らぎを目と表情だけで演じ切る姿は、まさに真の女優としての芽生えを感じさせるものだった。
その後、成長とともに彼女はより複雑な内面描写が求められるヒューマンドラマへと思切って足を踏み入れる。映画『星の子』では、宗教を信じる両親のもとで葛藤する少女の繊細な揺らぎを見事に体現。子役時代のイメージを完全に脱ぎ捨て、一人の実力派女優へと脱皮を遂げた瞬間だった。